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太陽光パネルの価格は?相場はいくら?設置費用も調べました

2019.5.18

一般家庭にも太陽光発電システムを設置する例が増えてきています。太陽光から電気を生み出す太陽光パネルは、太陽光発電システムに欠かせない機材です。

この記事では太陽光パネルの一般的な設置費用やメーカーごとの製品価格や特徴についてご紹介します。

太陽光パネルの価格と購入する際のポイント

太陽光発電システムの代表的な構成要素が太陽光パネルです。太陽光パネルは数十万円から数百万円で販売されています。

では、太陽光パネルを購入する際、どのように選べばよいのでしょうか?

太陽光パネルは設置費用も含めて検討すべき

電気を売電するとしても自家消費をするとしても、費用対効果を上げるためには初期コストをいかに抑えるかが重要になります。
しかし、単純に初期費用だけを重視するのはおすすめできません。太陽光発電システムは長期的な運用が前提です。パネルの変換効率やその他の性能によっては、コストパフォーマンスが大きく変わってきます。

実際に発電するにはパワーコンディショナーや蓄電池など太陽光パネル以外の機材も必要です。さらに、設置費用や配線の費用もかかります。
機材単体の価格だけではなく、システム全体の費用や設置費・工事費を考えなければなりません。

多くの設置業者は、太陽光パネルの購入費も合わせて1kWあたりの設置費用を提示しています。複数の業者で相見積もりをとる際は、1kWあたりの費用を判断材料にしてください。

1kWあたりの設置費用

目安としては1kWあたり24万円~35万円が相場です。(平成30年2月調達価格等算定委員会配布資料 経済産業省より)

なお、一般住宅に太陽光発電システムを設置する場合も、条件に当てはまれば補助金の支給対象になりますので、各自治体に問い合わせてみるのも良いでしょう。
太陽光発電システムに関する補助金については【太陽光発電で補助金はいくらもらえる?企業担当者必見の補助金まとめ(2019年度版)】をご覧ください。

太陽光パネルの価格と寿命・メンテナンスの関係は?

太陽光パネルの寿命は20~30年程度と考えられています。ただし、屋外に設置することから経年劣化は免れません。経年劣化に応じて性能が低下していきます。

長期間性能を維持するためには定期的なメンテナンスが必要です。一般的には4年に1度のメンテナンスが推奨されています。メーカーによってはメンテナンスの無償対応を行っています。

有償のメンテナンスを利用する場合、1回の費用は10,000~20,000円程度です。太陽光パネルの平均的な寿命を20年と考えると、交換までに100,000円ほどのメンテナンス費用が発生することになります。

太陽光パネルの価格推移

太陽光パネルをはじめ、太陽光発電システムの価格は年々下落しています。これは、技術の進歩により開発コストが下がってきているためです。
国による再生可能エネルギー普及の動きも価格の下落を後押ししています。

固定価格買取制度(FIT)の売電価格も下がっていますが、これは初期費用を10年程度(家庭用の場合)で回収できるように調整しているためです。利率自体に大きな変化はありません。

FITについては【固定価格買取制度(改正FIT法)とは?太陽光発電の売電についてわかりやすく解説】の記事をご覧ください。

太陽光パネルの価格を比較!メーカーごとの人気商品は?

ここでは、国内メーカーが提供している太陽光パネルの中から人気の商品を5つピックアップしてご紹介します。

価格だけではなくそれぞれの製品特徴についても紹介しますので、購入時の参考にしてください。

太陽光パネルの価格比較①パナソニック

  • 型番:VBHN255WJ01
  • 希望小売価格:176,500円(税抜) 
  • モジュール変換効率:19.9%
  • 公称最大出力:255W
  • 重さ:15kg

大手家電メーカーとして知られるパナソニックですが、太陽光システム開発への参入は2010年と比較的遅めです。しかし、白物家電で培った技術力は太陽光パネルにも応用されています。何よりもブランドネームによる安心感は魅力です。

VBHN255WJ01は標準的な性能の太陽光パネルであり、天候に左右されない安定した発電を実現します。サイズも小さく、省スペースな住宅の屋根でも多くのパネルを設置できます。無償保証期間が25年と他のメーカーと比較して長い点もポイントです。

太陽光パネルの価格比較②東芝

  • 型番:SPR-E20-250
  • 希望小売価格:182,500円(税抜)
  • モジュール変換効率:20.1%
  • 公称最大出力:250W
  • 重さ:15kg

国内有数の家電メーカーである東芝。パナソニックと同様、2010年に太陽光発電システム開発に着手しています。ブランド力ではなく、太陽光発電システムの性能も世界トップクラスのメーカーです。

SPR-E20-250は、20.1%の高変換効率を実現しているモデルです。単価は高めながら、性能は申し分ありません。出力保証が25年、機器保証が15年と、手厚いアフターケアも特徴です。

太陽光パネルの価格比較③シャープ

  • 型番:NB-245AB
  • 希望小売価格:176,400円(税抜) 
  • モジュール変換効率:19.7%
  • 公称最出力:245W
  • 重さ:15kg

シャープは国内の太陽光発電システムで大きなシェアを誇るメーカーです。世界でも製品の性能は高く評価されています。変換効率の高いハイスペックなモデルから、導入ハードルが低い安価なモデルまで展開している点が特徴です。

シャープの太陽光パネルは人工衛生に搭載されるほどの耐久性を実現しています。NB-245ABも例外なく丈夫なモデルであり、風雨が激しい地域でもおすすめできる製品と言えるでしょう。モジュール保証も20年間付与されているため、長期間使用するパネルとしても安心です。

太陽光パネルの価格比較④京セラ

  • 型番:KJ249P-5CTCG
  • 希望小売価格:136,950円(税抜)
  • 公称最大出力:249W
  • モジュール変換効率:17.1%
  • 重さ:17.1kg

京セラは国内で最初に太陽光発電システムを販売し始めたメーカーです。設置するスペースや予算によって選べる豊富なラインナップを展開しています。日本の気候や環境に合わせた耐性試験を行っている点も特徴です。

KJ249P-5CTCGは比較的安価ながら、安定した発電効率を維持できるモデルです。業界でも珍しい自然災害補償が付与されているため、万が一の事態にも備えられます。

太陽光パネルの価格比較⑤三菱電機

  • 型番:PV-MA2500N
  • 希望小売価格:150,000円(税抜)
  • 公称最大出力:250W
  • モジュール変換効率:17.6%
  • 質量:16㎏

三菱電機は国内のみで太陽光パネルの生産を行っています。国産製品にこだわりを持っている方にはおすすめのメーカーです。製品の性能は国外でも評価が高く、人工衛星搭載の太陽光パネルに採用された例もあります。

PV-MA2500Nは標準的なサイズ、形状のモデルです。同シリーズの省サイズモデルや台形のモデルを組み合わせることにより、多彩な接地面に対応できます。10年の災害補償もついているため、災害が多い地域でも信頼度が高いモデルです。


大手家電メーカーが参入していることにより、太陽光パネルの選択肢は拡大しています。
安価なモデルを購入し初期コストを抑えることも大切ですが、10年、20年先の運用を見据えることもまた重要です。

太陽光パネルを購入する際は、製品性能や保証サービスをよく確認し、長期の運用に耐えうるものを選んでください。

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