検索

検索

太陽光パネルのメーカーランキングと選ぶ際のポイントを紹介

2020.12.24

太陽光パネルのメーカーは複数あり、取り扱っているパネルの種類や保証内容、単価などの条件が異なります。そのため、各メーカーの特徴を把握したうえで太陽光パネルを導入することが大切です。

この記事では太陽光パネルのメーカーを選ぶ際の注意点や、国内・海外メーカーの一覧、おすすめランキングなどを紹介します。

太陽光パネルのメーカーを選ぶ際のポイント・注意点は?

太陽光パネルのメーカーを選ぶ際の主なポイントは次の3つです。

メーカー選びのポイント①耐久性が高く寿命が長いか

太陽光発電設備の耐久性は、メーカーや商品によって異なります。太陽光パネルの導入にはコストがかかるため、できるかぎり寿命が長い設備を選ぶことが大切です。

太陽光発電設備の平均的な寿命は、太陽光パネルが20~30年、パワーコンディショナーが10~15年となっています。ただし、積雪の多い地域や海の近くなどでは寿命が短くなる場合があるため、設置環境に合った商品を選ぶことがポイントです。

メーカー選びのポイント②発電効率と価格のバランスが取れているか

太陽光発電設備は、発電効率が高いほどより多くの売電収入が見込め節電にもつながります。そのため、エネルギーの変換効率が高い太陽光発電設備は、導入のための初期コストが高額となる傾向があります。

初期コストが高ければ、投資額を回収するまでの期間が長くなります。発電効率と価格のバランスを考え、希望の売電収入が得られる太陽光パネルを選ぶことがポイントです。

メーカー選びのポイント③保証が充実しているか

太陽光発電設備の保証内容は、太陽光パネルメーカーによって異なります。一般的な保証は、設備が故障した場合の無償修理や、設備の出力が下がった場合の保証などです。

品質保証が受けられる期間や内容を確認することは、太陽光パネルメーカー選びの重要なポイントとなります。

また、太陽光パネルには複数の種類があるため、設置する環境に適したものを選ぶことが大切です。主な太陽光パネルの種類については「太陽光パネルの価格・寿命・設置メリットを解説【太陽光発電の基礎知識】」の記事でご覧いただけます。

パネルの見積もりは数社で

太陽光パネルのメーカーを選ぶ際の注意点は、メーカーを1社に絞り話を進めてしまわないこと。1社で進めた場合、比較対象もなく、メーカー側は自社製品の不利な点は説明しない事もあるため、デメリットに気づきづらくなってしまうことがあります。

そのため、見積もりを取るのは初めから1社に絞らず、数社から合い見積もりを取ることです。また、太陽光パネルはオープン価格の場合が多いため、合い見積もりを取ったうえで実際の導入費用を比較したうえでメーカーを選ぶことをおすすめします。

産業用太陽光パネルのメーカー一覧を大公開!メーカー別の特徴も

国内・海外の太陽光パネルメーカーは、それぞれの強みや特色があります。各メーカーが取り扱っているパネルの種類や単価、保証の内容を把握することで、最適なメーカー選びが可能です。

ここからは、産業用太陽光パネルのメーカー一覧と各メーカーの特徴を紹介します。

国内メーカー

日本国内メーカーの太陽光パネルは、発電効率や耐久性などが高品質な点が特徴です。主要な国内メーカーとして以下の一覧があげられます。

シャープ

シャープは1959年から太陽光発電事業を開始し、国内外で数多くの発電設備を設置しているメーカーです。

パネルの種類が豊富なことや品質の高さが特徴となっています。主力製品のNQ-256AFでは、最大発電効率が19.6%あり、システム導入後のWebモニタリングサービスや保証があることも、シャープの特徴といえます。

パナソニック

パナソニックは独自技術によって開発したハイブリッド型の太陽電池モジュール「HIT」などを製造販売するメーカーです。

単結晶ハイブリッドモジュールのVBHN238SJ23Aは夏場でも発電効率が落ちにくく、最大変換効率は18.6%となっています。

東芝

東芝は2010年に太陽光発電事業を開始したメーカーです。東芝は太陽光パネルメーカーとしては後発ながら、世界最高レベルの発電効率が特徴となっています。バックコンタクト方式と呼ばれる技術により、最大変換効率20.1%を実現しています。

三菱電機

三菱電機は公共・産業用の太陽光発電事業から参入したメーカーです。階調制御インバータ方式と呼ばれる独自技術を採用していることや、導入サポートから設置後のメンテナンスまでトータルに手掛けていることが特徴となっています。

京セラ

京セラは、多結晶シリコン型と呼ばれる種類の太陽光パネルを中心に扱うメーカーです。多結晶シリコン太陽パネルでは業界最高クラスとなる変換効率18.5%を実現しています。災害補償が無償で10年間つくなど、サポート体制も充実しています。

ネクストエナジー

ネクストエナジーは2003年に創業されたメーカーです。太陽光パネルが格安であることや、PERCと呼ばれる技術で高い費用対効果を実現していることが特徴となっています。

フジプレアム

フジプレアムは2000年から太陽光発電事業を開始したメーカーです。フジプレアムは、軽量な太陽光パネルを提供していることが特徴となっています。発電効率は16%前後と比較的低いものの、軽量なため倉庫の屋根などにも設置できる点がフジプレアム製パネルの長所です。

CIC長州産業

CIC長州産業は、住宅機器メーカーとして創業後に太陽光発電事業に参入しました。メーカー内で一貫して太陽光発電設備の製造を行っているため、価格が安いことが特徴です。また、業界で唯一10年間の雨漏り保証を提供しています。

ソーラーフロンティア

ソーラーフロンティアは、シリコンを使用しないCIS太陽光パネルと呼ばれる設備を取り扱うメーカーです。CIS太陽光パネルは影による影響を受けにくく、安定した発電能力が特徴となっています。

海外メーカー並みの低価格で太陽光パネルを販売していることも、ソーラーフロンティアの特徴です。また、20年の出力保証と10年の機器保証を提供しています。

キングダムソーラー

キングダムソーラーは沖縄を拠点とするメーカーです。気候条件の厳しい沖縄でも設置できる太陽光発電設備を販売しています。

パネル

海外メーカー

海外メーカーの太陽光パネルは、コストパフォーマンスの高さや保証期間の長さが特徴です。主要な海外メーカーとして以下の一覧があげられます。

トリナソーラー

トリナソーラーは世界18か国で太陽光発電事業を行っているメーカーです。数多くの太陽光パネルを扱っていて、家庭用から産業用まで幅広く対応しています。最長で25年間の出力保証を提供していることもトリナソーラーの特徴です。

カナディアンソーラー

カナディアンソーラーは、2001年にカナダで設立されました。価格が安くコストパフォーマンスの高い太陽光発電設備を提供していることがこのメーカーの特徴です。また、カナディアンソーラーはカナダと中国に複数の製造拠点があり、メガソーラーなど大規模な案件にも対応しています。

サンテックパワー

サンテックパワーは世界で80以上の国で太陽光発電設備を設置しているメーカーです。耐久性の高い素材を利用したサンテックパワーのパネルは、過酷な気候環境でも長期利用ができます。

ハンファQセルズ

ハンファQセルズは国内外で人気のある太陽光パネルメーカーです。ハンファQセルズの太陽光パネルは1年間にわたって4項目のテストを行う長期連続試験に合格しているため、さまざまな環境で利用できます。

チャオリソーラー

チャリオソーラーは21か国で太陽光パネルを販売している中国のメーカーです。原材料の採取から太陽光パネルの製造までを自社工場で一貫して行い、発電効率の高い設備を提供しています。

パワーコムソーラー

パワーコムソーラーは、停電時でも電力を供給できる無停電電源装置を扱う台湾のメーカーです。パワーコムソーラーは高品質な多結晶タイプの太陽光パネルを製造していて、10年以内で最大出力の90%、25年以内で80%の保証を提供しています。

LGエレクトロニクス

LGエレクトロニクスは、さまざまな電子機器を製造販売するメーカーです。太陽光発電設備については15種類もの独自試験を行っていて、高品質な製品を提供しています。特にフレームの安定性が高く、過酷な気候環境でも利用可能です。

産業用太陽光パネルメーカーのおすすめランキング

ここからは、産業用太陽光パネルメーカーを品質や保証内容、導入コストなどの視点で比較したランキングを紹介します。

品質部門

  • 1位 三菱電機
  • 2位 シャープ
  • 3位 京セラ

太陽光パネルの品質ランキングでは、250Wもの高出力を無償で25年間保証している三菱電機を1位に選出しました。

2位は業界トップクラスの発電効率を実現し、複数種類のパネルを販売するシャープ、3位は変換効率の高い多結晶シリコン太陽パネルを扱う京セラを選出しています。

保証内容部門

  • 1位 ハンファQセルズ
  • 2位 カナディアンソーラー
  • 3位 ソーラーフロンティア

保証内容部門では、25年間の出力保証と15年間の機器保証のほか、災害補償制度や日照補償制度などを提供するハンファQセルズを1位に選出しました。海外シェア上位のハンファQセルズは日本でも人気があり、信頼性の高い発電設備を提供しています。

2位は出力保証25年間・機器保証10年間を提供するカナディアンソーラー、3位は出力保証20年間・機器保証10年間を提供するソーラーフロンティアを選出しました。

ランキング

導入コスト部門

  • 1位 キングダムソーラー
  • 2位 フジプレアム
  • 3位 サンテックパワー

導入コスト部門では、高い耐久性を持つ「KD-M250」をパネル1枚あたり約12.5万円で販売するキングダムソーラーを1位に選出しました。

2位は主力製品「FCT-230Y3」を1枚あたり約13.8万円で販売するフジプレアム、3位は変換効率の高い「STP255S-16/Tfhm」を1枚あたり約17万円で販売するサンテックパワーを選出しています。


太陽光パネルのメーカーを選ぶ際のポイントや、国内・海外の太陽光パネルメーカーについて解説しました。太陽光パネルを導入するときは、導入コストやパネルの耐久性、保証内容などを比較することが大切です。

産業用太陽光パネルの導入を考えている担当者の方は、今回ご紹介した選び方のポイントやランキングを参考にメーカーを選んでみてはいかがでしょうか。

キーワード

この記事をシェアする

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  • LINE
  • はてなブックマーク
  • はてなブックマーク

関連記事