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3Rとは何かを詳しく解説!企業の取り組みや今後の課題は?

2021.9.27

3Rは環境問題に関する重要なキーワードであるものの、具体的な意味が分からず気になった方も多いのではないでしょうか。より良い環境を実現するためには、個人や企業が3Rへの意識を高め、具体的な行動を起こすことが重要です。

この記事では、3Rの概要や日本の現状、3Rに取り組んでいる企業の事例を解説します。環境問題に対する理解を深めたい方はぜひ参考にしてください。

3Rとは何か

3RとはReduce(リデュース)、Reuse(リユース)、Recycle(リサイクル)の総称です。日本では、2000年6月2日に公布された「循環型社会形成推進基本法」において、3Rの考え方が導入されました。

循環型社会形成推進基本法は、廃棄物やリサイクル対策のあり方を定め、環境問題の解決を図るために定められた法律です。この法律ではリデュース、リユース、リサイクルの3つが、環境対策のために取り組むべき項目として挙げられています。

公布から20年以上が経過した現在においても、3Rは重要性の高い考え方です。

3Rは具体例には何を指す?

3Rの各項目には、さまざまな取り組みが含まれます。各項目の意味や取り組みの具体例は次の通りです。

Reduce(リデュース)

リデュースは減少させるという意味で、資源の使用量や廃棄物の量を減らすことを指します。

個人が実行できるリデュースの例は、マイバッグを使ってビニール袋の使用量を減らすことや、詰め替え製品を選ぶことなどです。企業側の視点では、原材料を無駄なく使用することや、耐久性が高く長く使える製品を作ることがリデュースに繋がります。

Reuse(リユース)

リユースは再利用するという意味で、製品や部品を繰り返し利用する取り組みを指す用語です。

個人が実行できるリユースの例として、フリーマーケットなどを活用し、使用済みの製品を再び使うことが挙げられます。企業が実行できるリユースの例は、使用済み製品を廃棄せず、部品を回収して再使用することなどです。

Recycle(リサイクル)

リサイクルは再循環という意味で、廃棄物などを再生利用する取り組みを指します。

個人が実行できるリサイクルの例は、ペットボトルなどの資源ごみを分別回収することや、リサイクル製品を利用することです。企業が取り組むリサイクルの例として、廃棄物をエネルギー源として再利用することなどが挙げられます。

簡単にできるリサイクル

日本の3Rの現状と今後の課題は?

環境省が実施したアンケート調査によると、日本国民の3Rに関する意識は、残念ながら低下傾向です。

3Rという言葉について、優先順位や言葉の意味まで知っていると回答した人の割合は、2013年度で39.9%、2018年度で34.4%でした。ごみ問題への関心や、廃棄物の減量化・循環利用に対するアンケート項目も意識の低下が見られます。

3R全般に関する意識の変化の図1

引用:環境省_令和元年版 環境・循環型社会・生物多様性白書

また、3Rに関する具体的な行動を実施している人の割合は、従来から大きな変化が見られませんでした。たとえば、リデュースの取り組みとしてレジ袋をもらわないようにしていると回答した人の割合は、2013年度で65.7%、2018年度で62.2%です。

3R全般に関する具体的行動例の変化図

引用:環境省_令和元年版 環境・循環型社会・生物多様性白書

生活のなかでできるリユースやリサイクルの行動についても、大きな変化が見られません。

今後の課題とは

限りある資源を有効活用し、循環型社会を実現するためには、日本の国民と事業者による取り組みが必須です。特に解決するべき今後の課題として、事業者によるリサイクルだけでなく製品の開発段階から3Rに配慮することが挙げられます。

また、事業者の業種に応じて、環境に配慮した設計に取り組むための方針や具体的な数値目標を設定することも大切です。

3Rに取り組んでいる企業事例を紹介

日本国内では、3Rに力を入れている企業も存在します。ソフトバンクやサントリーの事例からは、企業が取り組める3Rの実例を学べます。

ここでは、3Rに取り組んでいる国内の企業事例を紹介します。

ソフトバンクの3Rの取り組み

ソフトバンクは、モバイル端末や通信関連のサービスを販売している国内企業です。携帯電話サービス事業やオフィスにおける活動のなかで、環境保護のために次のような取り組みを行っています。

リデュース

携帯電話サービス事業では、製品に同梱する書類のアプリケーション化や店頭でのタブレット活用が主な取り組みです。また、請求書をオンライン料金案内に切り替えることで、紙資源使用量を削減してきました。

ソフトバンクのオフィスでは、2012年から社内業務のペーパーレス化に取り組んでいます。

リユース

携帯電話サービス事業におけるリユースの主な取り組みは、故障していない携帯電話やタブレットの下取りです。下取りした端末は再整備を行い、海外で再使用されています。

オフィスにおけるリユースの取り組みは、社内で不要となった備品や文房具類の再使用です。不要となった備品を置けるリユース棚を社員サポートセンター入り口に設置し、必要な部門が再使用しています。

リサイクル

携帯電話サービス事業におけるリサイクルの取り組みは、使用済みの携帯電話や電池パックの再資源化です。携帯電話や電池パックから、レアメタルや金などを回収しリサイクルを行っています。

オフィスにおけるリサイクルの取り組みは、不要書類の回収と再利用です。鍵付きの機密文書回収用ボックスを用意し、集めた不要書類を溶解することで、トイレットペーパーなどにリサイクルしています。不要書類の回収により、2019年度は立木720本分に相当する資源の再利用を実現しました。

携帯電話のリサイクル

サントリーの3Rの取り組み

サントリーは、アルコール飲料や清涼飲料水の製造・販売をしている国内企業です。ペットボトルやびん、缶などを使用した製品作りのなかで、環境保護のために次のような取り組みを行っています。

リデュース

サントリーが行っているリデュースの取り組みは、環境に配慮したグリーンエコボトルの開発やロールラベルの使用などです。

グリーンエコボトルは天然水の販売に使用されているペットボトルで、従来のペットボトルよりも軽量化されています。ペットボトルの軽量化によって、原料である石油資源の使用量が約4割削減されました。
参考:容器包装の3R サントリーグループのサステナビリティ

ロールラベルとは、ミシン目ではなくのりづけ部分からはがすタイプのラベルです。ロールラベルはミシン目があるラベルと比較して薄く、CO2排出量の削減に貢献しています。

リユース

サントリーが行っているリユースの取り組みは、容器の再使用です。ビールびんや樽を回収し、洗浄したうえで繰り返し使用しています。

業務用として流通している清涼飲料水のびんも、回収と再使用の対象です。容器を再使用することで、環境への負荷を低減しています。

リサイクル

リサイクルのために行っている主な取り組みは、植物由来の再利用原料で作られたペットボトルの開発です。サントリーは2016年から米国のバイオ系企業との共同開発を開始し、植物由来原料100%のペットボトルの実用化を進めています。

2019年には、一部の商品に使用されるペットボトルキャップの100%植物由来化に成功しました。石油由来原料からの代替のため、継続的な研究開発が行われています。

循環型社会を目指す

リデュース、リユース、リサイクルの総称である3Rは循環型社会を実現するために重要なキーワードです。

しかし、日本国民の3Rに対する意識は低下傾向で、行動の変化も見られない点が課題となっています。現状の課題を解決するためには、企業が製品の開発段階から3Rに配慮することや、数値目標の設定が必要です。

この記事で紹介した国内の企業事例などを参考に、3Rへの関心を高め、地球環境に優しい社会を実現しましょう。

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